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琺瑯がね、好きなんだよね。
琺瑯ってぶつけたり落としたりすると、ガラス質の箇所が割れて、鉄の下地が見えたりする。
使い込んだ琺瑯は、だから少なからず欠けた箇所があるんだよね。
そこが切なくて愛しいんだと思う。
気がつくとぼくの周りには琺瑯の食器や容器が少なからずあって、日用使いとしてだけでなく仕事用としても愛用してるんだ。
焙煎の時も、珈琲豆を計り売りする時も、珈琲を淹れる時のペーパーフィルターの保管容器としても使ってるし、自分用の食器としてもね。
以前VOUSHOでも野田琺瑯のマグカップで珈琲をだしてた時もあったよ。寒い時期にコーヒーが、冷めやすいのと、淹れたての時は口元が熱すぎるために磁器のカップにかえたのだった。
そんななかで、一番思い出深い琺瑯は、太くんが使っていたのを譲り受けた白くて薄い小さな片口の琺瑯だ。
太くんが下宿を引き払って神奈川に戻るとき、ぼくにくれた思い出の琺瑯なんだ。
彼が使っていたようにぼくも毎朝ヨーグルトを食べるときや夜お酒を呑む時に使ってるんだ。大切にね。
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