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足早に2021年の2月が終わろうとしてる。
ぼくのおなかに3つの穴の痕を残してね。
退院後じっとしてる日はほとんどなかった。何かしら作業したり出かけたりして動き続けてた。
それが幸いして回復が順調だったかもしれない。
まぁ、どちらにせよ、自分に都合よく捉えておこうか。
3月の個展はお休み。
次は4月。
タイトルは『洞のなかから』。
白人間が物思いにふけるよ、きっと。
今月、ご心配、ご迷惑をかけた皆さん、すみませんでした。
そして、
ありがとう!
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足早に2021年の2月が終わろうとしてる。
ぼくのおなかに3つの穴の痕を残してね。
退院後じっとしてる日はほとんどなかった。何かしら作業したり出かけたりして動き続けてた。
それが幸いして回復が順調だったかもしれない。
まぁ、どちらにせよ、自分に都合よく捉えておこうか。
3月の個展はお休み。
次は4月。
タイトルは『洞のなかから』。
白人間が物思いにふけるよ、きっと。
今月、ご心配、ご迷惑をかけた皆さん、すみませんでした。
そして、
ありがとう!
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海を見たくなる。
ときどきぼくは。
ココロが拡がるのを確かに感じる。
いつもね。
蒼い海も
鉛色の海も
ぼくは好きだ。
今日は、
ひかる海だった。
軽トラの荷台に自転車積んで来たんだ。
自転車おろしてから、荷台にレジャーシートとクッション材を敷いて横になり、ひかる海と大空で偵察機のようにゆっくり旋回してるトンビをしばらく眺めてた。
風が最初強くて寒かったけど、気持ちはいい。
ネルドリップで淹れたコーヒーをスタンレーのポットからカップについで飲む。
携帯用スピーカーで音楽ききながらね。
贅沢な時間。
高級車のラグジャリーな車内じゃなくても、なんだろう、この贅沢な時間を過ごしてる感じは。
カラダを芯からあたためるためと、岸辺の路地を徘徊するために、自転車のペダルを踏んだ。
微かにお腹の傷がうずいてた。
生きてる・・・
ってことだね。
ぼくのなかで、一区切りついて、何かが終わった気がした。
そんな2月最後の静かな土曜日だった。
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早いなぁ。
退院してからちょうど今日で2週間。
この間ほぼ毎日活動してた。ある意味営業してる時よりハードな日々だったかもしれない。
お腹の傷もかさぶたになってきてる。
担当医から『もうこれで卒業です』と。
入浴の許可も出た。
ぼくのお腹から取り出された虫垂は少し化膿してたようで、あのままだとしたらまた炎症を起こしていたようだ。と言うことは手術して正解だったと言うことかな。
あ〜、すっきりした!
まだ時々傷口が痛むことはあるけれど、それは仕方ない。特に今は冬だしね。
と言うことで、病院を後にして名駅そばの菊井町まで軽トラを一気に走らせた。
某カフェバーでランチをするためだ。そのオーナーが年末に来店してくれたときに約束したんだ。
京都の町屋風の佇まい。
薄暗く、落ち着く。
ランチのおかずも全部美味しかった。
そして次は懐かしの中小田井駅近くへ移動した。
ギャラリーやワークショップのスペースとなっているお店を訪問するため。
なかなか行けなかったが、やっとお邪魔することができてよかった。
その後、一気に海を見に大野海岸まで行くか〜!って思ったけれど、すでに2時過ぎだったので諦めた。帰路、夕方の渋滞に巻き込まれたくないからね。
今のところ営業再開は3月4日(木)を目指しています。
その頃、緊急事態宣言も解除されてるだろうね。
またよろしくお願いします。
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昨日と今日の二日間タカさんに実家のキッチンに引き戸を設置する工事をしてもらった。
タカさんの作業を間近で見るのは久しぶり。自分に言い聞かせるように、自問自答しながら、丁寧に作業を進めていく。
火曜日のお昼はトッチンと3人でケンタッキーフライドチキンを食べ、水曜日はタカさんの軽トラの荷台にタカさんと二人腰掛けカップヌードルとおにぎりを頬張った。
天気も良くて作業日和だったね。
ぼくは・・・ドアのパテ埋めと塗装を分担。
次回は8月。
今年のメインイベントとなるな。
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海を見に行くつもりが予定変更。
そんなのもいいね。
予定は未定。
計画を軽やかに変えるってのもいいもの。
しかし、
きちんとルートはある程度調べておかないといけなかった。
高速道路で分岐を間違えたのにも気づかなかったよ。
暖かくて気持ち良い日だった。
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タカさんが退院祝いにきてくれた。
ネルのフィルターを持って。
せっかくなので熱湯でフランネルフィルターを3分煮沸してから使ってみた。
コーヒーが落ちるのが遅いかと思ったら、そうでもなく逆に切れもよかった。
それは意外な発見だった。
そして何よりも一口飲んでペーパーフィルターとの違いがはっきりわかった。
まろやかなのだ!
ぼくの焙煎する豆の中で一番深煎りのキリマンジャロを選択した。
その一口目で違いが如実だったのだ。
お店でもネルで落として出せるようにしたいな・・・と思った。
これを機会にネルドリップをあれこれ研究してみよう。
研究なんて大げさで使いたくない言葉だけど、そういう気持ちになった。
タカさん、ありがとうね。
コーヒーと一緒に食べた安城の北城屋の黒たまかりんとう(かりんとう饅頭)もとても美味しかった。ぼくの好み!これもご馳走になった。ありがとね。
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振り返る。
手術後翌日から我ながらよく動いた。
退院してからも寝込んだことはほとんどなくて、垂直生活をキープしてた。
長らく乗ってなかったミニベロを2台整備して5kmほどアップダウンの激しい道を走ったのは手術後6日目、退院後3日目だった。
昨夜お腹の傷口に3箇所貼ってあった絆創膏を全て剥がした。左側とおへその上の傷口は今でも時々痛むけれど、痛みの程度も痛くて顔をしかめるほどでもないものになっていた。何よりクシャミしても平気になったのが嬉しい。きっとこのくらいの痛みがこれからもずっと続いて、ある時、あれ?そう言えば最近痛くないな・・・っておもうものかもしれないな。もう再発しないから安心だしね。
話は変わって、この休業中に何度も観てる映画、それはヴィンセント・ギャロ監督・主演の『BUFFALLO 66』。
この映画は昔、名古屋シネマテークで見たのだけど、その時はあまり気に入った映画ではなかった。ところが今回再び観てみると、これがなかなかどうしてイカした映画だったんだ。
デビット・リンチ監督の『イレイザーヘッド』を思わせるシーンがあると思えば、キング・クリムゾンの「ムーン・チャイルド」に合わせ、ぽっちゃり体型のクリスチーナ・リッチがタップダンスしたシーンや、同じくプログレッシブ・ロックグループのイエスの「こわれもの」がかかったりでぼくにとっては嬉しい選曲だった。
ヴィム・ヴェンダース監督の『
都会のアリス』でも使われた証明写真用のカメラブースで2人の写真を撮るシーンも刹那的で切なくて好きだ。
ぼくもこんなふうに2人で撮ってみたいなぁと思ったり。。。
でも、これって痩せてないととても2人では撮れないんじゃないか?と思ったり。
一緒に撮る相手は異性と限らず同性も含めてだけどね。
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手術後は退院するまで個室だった。
個室代がかかるだけあってテレビと冷蔵庫が無料だった。
BSを見ることができたので、気を紛らわすためにドキュメンタリーや映画を見たりしてた。
たまたま平尾誠二と山中伸弥の交友を描いた番組を見た。
雑誌の対談で意気投合してから平尾が末期の胆管癌で亡くなるまでの物語だった。
それとは別に地上波で黒沢清監督の「岸辺の旅」も見た。彼の作品はポルノ監督デビュー作「神田川淫乱戦争」とホラー映画「地獄の警備員」 しか見てなくて、こんなに力量のある監督なんだとこの映画を見て初めて知った。かなり好き。長回しも風の使い方も。
「岸辺の旅」の主人公(深津絵里)の夫(浅野忠信)は3年間失踪ののち突然帰ってきたのだがこちらの世界ではなく彼岸の世界の人になっていた。彼が失踪中のゆかりの場所と人を再訪し、夫婦として旅する中で彼のことをより深く理解していくというものだった。ありえない設定でありながら、違和感なく、切なく感じさせられたのは監督の力なんだと思った。
とにかくこの二つはどちらも『死』に関する題材だった。
ぼくは『生』と『死』は二項対立的なものでなく、『生』の中に『死』も含まれたものであるという捉え方をしている。簡単に言ってしまうとそういうスタンスでいる。
人生2度目の手術をした後ということもあって(それがたとえ今回のような盲腸の摘出手術であっても)、『死』ということをいつも以上に意識することになった。
どんなに健康そうで、強靭な肉体を有していても、普通の風邪をこじらせて死ぬことだってあるし、飼い犬に噛まれて破傷風になり死ぬことだってある。ほんの一瞬よそ事考えてハンドルを切り損ね激突死することだってある。大病をしなくても死ぬ時は人はあっという間に死んでしまうものだ。生きてる中に死の影は誰にだっていつもついてまわってるってことだとぼくは思う。
だから、この健康が、今のままずっと続いていくという前提でぼくは考えられないし、それだからこそ、一日一日を自分なりに生き切るようにしたいなと思っている。
腹式呼吸と同様にぼくには難しいことではあるのだけど、そうできたらいいなぁと思ってる。
今、ふと思い出した。
濱田マリの言葉。
『夢はもたない。今をゆるく楽しむ』
先のことより、今だとぼくも思うから。
もう一つ考えたのは、ぼくの人生のロスタイムのこと。
ぼくがある意味『今』を大切にするために教師を早期退職し、このお店を始める準備を開始してからこの4月で丸8年になる。実にあっという間だった。
例えば80歳まで生きたとしても、残り時間は8年の約2倍しか無いということ。
欲張りなぼくはこれから何をしてどのように死にたいか考える時かもしれないと思うのだった。
なんだか暗い話になっちゃったかな?
すみません。
「日にち薬」っていいです。
今日はクシャミしても痛みが5分くらいで消えるようになったので、もう咳も、ウンチで踏ん張るのも恐怖ではなくなりました。クシャミの痛みが断然強かったし、その痛みも声を出さないで済む程度に軽減してきたからね。ありがたいです。
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手術後3日目でもちろん傷は痛みます。クシャミと咳とウンチで踏ん張ることがちょっとした恐怖のまま。
でも『日にち薬』ってやつでしょう。
ご心配おかけしてすみませんでした。
これからまだしばらくリハビリ期間にしますね。
申し訳ありません。
若く無いのでスローペースでいきますね。
とりあえず予定通り退院した報告までね。
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休業前の最後の営業が先ほど終わった。
あとで定休日と書かれた木の札の裏側に『休業中』と書いて明日からぶら下げておこうかな。
年末年始休業よりも長い休みとなる。
明日8日に入院し、順調にいけば12日(金)に退院する。
退院後1週間療養したとしていきなり20日(土)から営業できるか?と言ったら正直自信ない。
カレンダーを見ながら考える。
2月25日(木)からが妥当かなぁ。
焦っても仕方ないので、ここはゆっくり療養しよう(と、すぐ楽な方へ流れるぼくだ)。
そして療養しながらやれることはやっておこう。
特に銅版画の刷りは最優先事項。4名の方々、お待たせしていて申し訳ないです。
タカさんに依頼した実家のプチプチ改装もこの療養休み中だね。
さて、虫垂が何グラムあるかわからないけど、その分だけは確実に軽くなって戻ってこれるね。
突然お腹が張って、気持ち悪くなって、痛くなることもこれでなくなるはずだからね。
また手術後、どんな感じだったか報告しますね。
ご心配おかけしてごめんなさい!
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お笑いは好きだけど好きじゃない。
好きじゃない訳は「イジメ」を助長する場合が多いから。
単純に言ってしまえばね。
ヒトの容姿や行動をバカにして笑いを取ると言うのがそもそも嫌いだ。
それを「イジる」と言い、「イジメ」ではないと言う言い訳もあるみたいだけど、それは「イジる」側に好都合な「イジメ」否定の言い訳にすぎない・・・とぼくは思ってる。
ぼくが好きなのは、純粋話芸のお笑いだ。
話芸を磨こうとしない「なんちゃって芸人」は好きじゃない。
でも話芸の巧みなお笑い芸人はどちらかと言うと地味だからね。
さて、本題。
そんなぼくだけど、最近YouTubeで見てるのが女子3人(育休中の1人を含めると4人)の「ぼる塾」。
彼女たちはポリシーとして、カラダをはった仕事はしないし、水着にもならない、大食いもしないと宣言してるらしい。
体育会系のノリが支配してるお笑い界(とぼくは思ってるのだけど)において、これはなかなかすごい宣言だとぼくは思う。
ぼくが教員だった時、職員会議で友人の教員が「専門でもない運動部の部活動を責任持って指導できないので顧問はしません」と発言したのを聞いた時の衝撃と似ている。もう30年ほど前のことだけどね。今やっと時代が追いついてきた感じだ。
彼女たちのネタはまだ少ないみたいで、YouTubeではいつもお菓子や弁当やカップ麺を食べながらただ喋ってるのが多い。その点では話芸と言える訳ではないのかもしれないけれど、そのぼる塾的ダベリングが一つの話芸のカテゴリーになる可能性も・・・やはり、ないわねぇ。
食べ物に対するマニアックな執着と女性版中2病を思わせるところも独特で面白い。
ぼる塾の中でぼくは「あんり」と「田辺」のやりとりが好きだ。
まぁ早い話、意地悪じゃないからいいのだ。
ひょっとするとお笑い界のメインストリームに彼女たちも取り込まれてしまうかもしれないけれど、しばらくは彼女たちに注目してみようとぼくは思ってる。
情報番組でコメンテーターをやるようになったら終わりだ。