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弥生朔日の営業は暇暇営業だった。
でも中身は結構濃かったからいいか。
写真家大西暢夫さんの最近出版されたばかりの本「和ろうそくは、つなぐ」から和ろうそくのことを知った。Sさんにはいつも興味深い情報をいただいて感謝。
次にいらした別のお客さんと話してたら思わぬ共通項があって、半世紀近く前の高校時代の話題に盛り上がった。
世間は広いようで狭く、狭いようで広い。
たのしい時間をありがとうございました。
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延長15分くらいでお店は閉店。
後片付けはあとですることにして、すぐに病院に向かった。
お客さんに教えてもらった皮膚科クリニック。
皮膚科医院はどこも待ち時間がすごくてぼくはずっと尻込みしてた。
だって、5時間の待ち時間なんてぼくには我慢できないからね。
教えてもらった皮膚科クリニックはお店からも近かった。それもハードルを一段低くしてくれたな。
軽トラで5分くらいで到着した。
このクリニックに続く裏道は何度も自転車や徒歩で通ってたのに、皮膚科に縁がなかったからぼくにはインビジブルだったんだなぁ。まったく存在すら気づいてなかった。
あとで受け付けの女の子が今夜は特にすいてましたとぼくに教えてくれた。とてもラッキーだった。
初診だったのに問診書いてから30分待つか待たぬかのうちに診察してもらえ、すぐその場でイボ2箇所を液体窒素でやいてくれた。
実は右目の横、鼻梁のところにイボが4か月くらい前からできて、最近になって急速に肥大化してきたのだった。もうどうみてもイボになってしまって顔の印象も変わるというもの。
皮膚がんはイボがぐじょぐじょして出血したりするらしく、ぼくのイボは乾燥してて悪性ではないとのこと。ネーミングはちょっとアレだけど、「老人性イボ」なんだよね。そんなお年頃なんだなぁ。やれやれ。
寝台に横になり目をつむり目には布を当て処置に入った。液体窒素をシューシューと何度もイボにあてて処置してくれてた。痛いは痛いけど、歯の治療のそれとくらべたら全く大丈夫だった。
左頬のイボは根が深そうで、液体窒素でとれなければ切り取るしかないそうだ。2週間後に患部を診てもらって決まるようだ。
初診で処置もしてもらったのに1500円でおつりがきたので、それもびっくりした。
これからはイボができたらすぐにこの皮膚科にかかろうと思ったのは言うまでもないね。