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やらなきゃならなことがある時に限って他事がしたくなるぼくの悪癖は小学校の頃から全く変わってない。
誰にもあることだと思うけれど、学校での定期試験の時を思い起こしてほしい。試験勉強しなきゃいけない時に限って本を読みたくなるとか、絵を描きたくなるとか、今時なら配信ビデオを見るとか、オンラインゲームをしたくなるとかあったし、あるよね。
もちろんそうした誘惑をはねのける精神力の強い人もいるし、ぼくだっていつも負けてばかりでなく時にはそれを我慢して試験準備した時もあった・・・と思う。
その後、学生時代を経て、職に就いてからもぼくの悪癖は変わることはなかった。
やりたくないことは毎回期限ぎりぎりまでやらず、お尻に火がついてから徹夜でやったりしてた。愚かなことだ。でも最も愚かなのはそれを繰り返し続けたことだ。今なおね。
前置きが長くなった。
切羽詰まってることがあるのに、また現実逃避行動。
数年前から欲しかったミシンをついに買ってしまって、今日届いたのだった。
全くの初心者なのでまだ説明書を読んでるだけだけど、正直わくわくする。
ぼくがケーキやクッキーを焼いたりしてることをぼく自身が一番驚いてるように、ぼくがミシンを操作して縫物をしてるのを10代の頃のぼくは全く想像することさえできなかった。
自分の想定外の機能拡張を成し遂げられたら、それはとても素敵なことだし、だからこそわくわくするのかな。
ミシン購入のポイントは、基本機能だけでいいこと、フットペダルで両手が使えること、そしてミシン自体の色とフォルムがいかしてること、高価でないことだった。
黒色だから机に置きっぱなしでも違和感ないし、シンガーのSがかっこいいとぼくは思ってる。
ああ、こういう感覚って、昔WindowsでなくMacを選んで使ってるときと同じ感覚だ。パソコンの性能とは関係ないところに、つまりMac自体のデザインとかユーザーインターフェイスの遊び心にすっかり心酔してしまったからね。その当時のMacユーザーなんてパソコン人口のわずか1割とか言われてたし、職場のWindows信者からはMacなんて仕事につかえないおもちゃだともいわれてたな。確かに頻繁に爆弾が出てフリーズしてたけどね。
でもって、一体何を縫うつもりか?と問われたら、「紙・・・」とぼくは答えるよ。
オリジナルの紙の袋とか封筒を作りたいんだ。
パッケージと答えたら範囲がひろがっていいのかもしれないね。
いずれにしても、服とか布バッグとかそういうものじゃない。やりながらそうしたものに移行するかもしれないけれど、現時点ではね。
今のぼくはミシンの置き場所を変えたりして、どこがベストスポットかいろいろ試してる。モノって置かれるべき場所ってものがあるような気がするからね。
実際に縫うのはとらえず今のぼくがしなければならい仕事をクリアしてからに。
これはぼくがぼく自身に約束させたことだからね。
またこのミシンで作ったものができたらお知らせするね。
ちょっと先になるけどね。