母と同じ歳の詩人谷川俊太郎が亡くなったり、元気そうにペダルこいでスタッフ引き連れて全国を自転車で走っていた火野正平が75歳で亡くなったりと今年も有名人の訃報がいくつもSNSのタイムラインに流れていた。
92歳の谷川氏はおいておくとしてもぼくと10歳ほどしか違わない火野氏の訃報は改めてぼくの人生のロスタイムについて考えさせるものだった。
例えば癌のような命に関わる病気に罹患しない限り、ぼくらは今と変わらない状況が今後も続いていくことを前提として物事を考えがちだ。
『老後』って言う言葉もぼくにはよくわからないのだけど、『老』の後にくるのは『死』でしかない。だから「老後に海外旅行とかしてのんびり暮らしたい」なんて思ってたら、その前に死んでしまう可能性の方が高いとぼくは思う。
しかし、ぼくだって同じようなものだ。
「小屋を建てたい」なんて思っていても、「いつか」なんて言ってたら、仮に建てたとして何年それを楽しむことができるかだ。
過ぎてしまえば人生ってものすごく短い。
20代の頃の感覚で先送りにしていたら何もできないまま終わってしまう。
『いつか』はやめよう。
会いたい人とはすぐに会う。
やりたいこともすぐにやる。
それが自分勝手だとかわがままだとか言われてもね。