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ぼくがチビッコの頃、夏の夕方によく俄雨が降った。
家の前の道はまだ舗装されてなくて、水溜りができて、その水溜りに俄雨のあとの青空と真っ白な雲が映ってた。
夕立だった。
夕立のない時は、道に打ち水なんかもしてた。長椅子に腰掛けて、風鈴の音で涼をとったものだ。蚊取線香の煙と匂いが足元から漂ってた。
遠い昔の思い出になってしまったなぁ。
最近、天候が不安定で、今日も午後にダイナミックな入道雲がモクモク湧いてるのが見えた。スーパーマーケットから買い物を終えて出て来たら、駐車場は打ち水をしたように濡れていて、ぼくの車のフロントウにも雨の水滴が落ち切らずに一面に張り付いていた。
おそらく夕立だったのだろう。
そして、ぼくはそんな短時間の夕立が嫌いではない。
一瞬涼しくなるのも、その理由の一つかもしれないな。
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