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ぼくは新幹線が好きではない。
速すぎて風景を愛でる暇なく点と点、都市と都市を移動するだけのような気がするからだ。
それにあのトンネルの中にいるような『ゴっ〜〜〜!』ていう車体の空気抵抗音も恐ろしい。そもそもこれほどまでに高速で走らなくてもいいとぼくは思うからだ。
そんな訳で、ぼくは今回初めて多治見駅からJR中央線で関東に向かうことにした。
具体的には特急信濃で塩尻まで行き、そこで特急あずさに乗り換え八王子へ。八王子からJR横浜線で太くんの住む相模原駅へと言うわけだ。
こんなことを記すとぼくは案外旅慣れてると思われるかもしれない。実のところ、ぼくのお店のお客さんであり友人のSさんに教えてもらっただけなのだけどね。
乗車時間は新幹線の倍近くかかったけれど、旅してる気分がしてとてもよかった。塩尻手前から雪が降り始め、この冬初めて降雪風景を体験することとなった。
暗く寒い木曽福島から明るくハイカラな山梨に向かう途中ですっかり雪は止んで天気も回復した。
八王子駅に着いたときには座席もほぼ埋まってる状態だった。
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八王子から横浜線に乗り換え予定通り相模原駅に到着。駅近くにあるビジネスホテルに荷物だけ預け、太くんとの待ち合わせ場所である相模原警察署の前に向かった。ホテルから待ち合わせ場所までは予想以上に長い道のりだった。
結局この日、太くんとカフェに行ったり、太くんの自宅を訪問したり、博物館に行ったりと夜まで歩き回り、ホテルに帰ってきた時20,000歩を超え16.3km歩いたとスマホの歩数計が記録していた。久しぶりに長距離を歩き、心地よい肉体疲労だった。
夕食を兼ね、太くんの連れて行ってくれた鰻屋と蕎麦屋で日本酒を呑みながら鰻の肝や鰻のヒレの串、そば味噌や天ぷら、締めはかけ蕎麦をいただいた。
太くんの自宅の周りには全てが揃ってるとても便利なところだったなぁ。
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