2023年7月31日月曜日

【20230731:月】+++7月最終日に思うこととか+++

 


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2023年の7月も今日まで。

ますます気候変動は著しくなり、酷暑というより殺人的な暑さに毎夏ぼくらはみまわれて当たり前になってきた。

名古屋 シネマテークも先週金曜日に閉館し、ちくさ正文館本店書店も今日で閉店と時代の節目を目の当たりにする7月となった。

もちろん残念だけれど、逆にこの経済優先、効率優先の厳しい時代の中でよくぞ今まで頑張ってくれたと言えると思う。本当にお疲れさまでした。

ぼくは時々思う、スマホの無い時代が懐かしいと。

敢えていうなら、不便があった時代の方が今より生きやすかったかもしれないと。


携帯電話は百歩譲って仕方なかったとしても、スマホの登場はぼくらのライフスタイルを大きく変えた。

圧倒的とも言える便利さの一方で、可視化されないものや意識化されないものも含め、ぼくらが知らず知らず失ったものも少なくなかったような気がする。

SNSで四六時中ぼくらは強迫神経症的に誰かと繋がっていないと不安に陥ったりしてないだろうか。

すぐ隣に友人がいたとしても、彼や彼女と直接言葉を交わさず、スマホ画面を覗き込み、何やら入力してたり、調べものをしたりという光景はどこでもみられ、特異なものではなくなっている。バス停でバスを待つ人たちの大半がスマホを見てるし、乗車した後も車窓を眺める人はなく、ずっとスマホをいじってる人の多いこと。

それほど親しくもない人たちの行動や食した料理を常時知る必要が一体あるだろうか。

携帯電話さえ無いアナログ時代よりかえってぼくらは人間関係に縛られることになっていないだろうか。


今からほんの60年前、テレビのある家は稀だったし、自家用車のある家はもっと少なかった。

あの頃、テレビが各部屋にあったり、一家族が複数台車を所有したり、高齢者になっても車を運転するなんてほとんどの人が想像もしなかっただろうとぼくは思う。それほどすごい勢いで技術は進化し、ぼくらは大量に作られた新しくて便利なものを追い求めてきたわけだ。そのツケが今いろんな形で現れているのではないのかな。

高齢者のブレーキとアクセルの踏み間違いによる交通事故なんかもその一例だと思う。自動車メーカーもまさか80代のドライバーがこんなに多くなるなんて想像もしてなかったことだろう。しかし、赤字路線だからと鉄道が廃線されたり、車社会のため路線バスが減らされたりと公共交通機関が充実してなければ自家用車に頼る以外にないのも事実だ。車優先社会の当然の帰結だと言える。

不便で無駄があって効率も決して良くは無いけれど、寛容だった時代の方が人には向いてるんじゃ無いかとぼくは思ったりする。テクノロジーの進化が人間を置いてきぼりにするのでなく、必ずしも最先端ではなくとも、使う人間に即したゆとりのあるテクノロジーであって欲しいと思う。

今後AIという新しいテクノロジーも、効率や性能優先で進化させていくのではなく、非効率な人間の特性に寄り添ったものにしてほしいな。

雨が降らない。

夕方、黒い雲が拡がって雷鳴が遠くで轟いてもほとんど雨粒が落ちてこない。

節水要請のニュースがそろそろ流れるんだろうか。

もう一つ。

それは電力逼迫と電力会社やマスコミが煽らないことの気持ち悪さ。

連日続く酷暑。

エアコンの利用は必至だから当然電力不足の報道がされると思っていた。

電力逼迫で脅しながら、実際には停電することなどなかったわけで(原発が全て稼働してない時でも)電力はやりくりできていたわけだから、原発再稼働のための理由付けだとぼくは思っていた。その目的が達成されたので脅す必要がなくなったためだろうか。


7月最後の日にこんなことを徒然に考えたりしてました。

今月もお付き合い、ありがとうございました。


*今日の画像は、朝気づいたら変わってしまっていたTwitterの不評なアイコン。遊び心とは無縁のオーナー特権を見せつけるだけの変更だよなぁ。

明日2023年8月1日のお店のツイートはお休みします。





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