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某SNSの投稿を読んでぼくは考えさせられた。
それは『はったり』をぼくはどう捉えるのかということ。
手元の電子版大辞林で意味を確認してみた。
『はったり』= わずかなことを大げさに言ったり,ありもしない物事をあるように見せたりして他人を圧倒しようとすること。また,そういう言動。
他に思いつた似たような言葉も調べてみた。
『粉飾』= うわべを飾ること。とりつくろって立派に見せること。
『嘘』= 事実を曲げてこしらえたこと。本当でないこと。偽り。
ぼくは、『はったり』は『嘘』の変種であり、『嘘』より軽微な罪に思われるが故に、時として処世術の一つとして推奨されたりもするのかと思った。
他人はどうあれ、ぼく個人に限って言えば、『はったり』をかます人はその人がどういう人柄であれ、また、『はったり』がどの程度のものであれ、『はったり』をかますことをありだと結論づける人を信頼することはできない。職場でもって何くわぬ顔で『はったり』をかます人を少ないながら見てきた経験も影響しているだろう。
もちろんぼくは『はったり』はかまさないし、人生の転換点となるような一大勝負時(仮にあったとしても)であっても、『はったり』でもって、あるいは『はったり』をきっかけとして、人生を好転させようとは決して思わない。
相手側に正直に自分の力量なり、経験なりを告げ、機会が与えられたならば最善の努力を尽くす覚悟を最大限の熱量をもって伝える道を選ぶ。
と言うか、それしかないと思う。
それを他人は「そんな馬鹿正直なことを言ってたら自己実現なんてしないよ。人生での成功なんて勝ち取れないよ。だれだってそれくらいの『はったり』はかましてるよ」と言うかもしれない。
それでも敢えてぼくは愚直の道をすすめる。
世渡り上手な人たちとではなく、そんな愚直な人たちとぼくはともに歩いていきたいからだ。
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