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お客さんからおすすめの映画だった。
そして友人の丹羽君からも同じようなメールをもらった。
そして、そして、
今日が伏見ミリオン座(移転後初めて行くことになった)での上映最終日だった。
滑り込みだった。
静謐な映画ときいていた。
まさにそう。
ぼくははじめ何度も眠りそうになった。
おすすめの映画なのに眠って見なかったらすすめてくれた人たちに申し訳ないと思った。
だから気力をふりしぼって何度もたちあがった。
まるでダウンを繰り返しノックアウト目前のボクサーのように。
しかし徐々に暗いトーンの映像にも慣れ、何よりヤンの禅僧のような言葉に聴き入るようになった。
そして、UAの「みずいろ」を編曲したメロディーが流れてるのに気づいてやっと映画の世界観に入りこめたような気がした。
この映画でも、人間とAIとクローンとの関係。それらを通して命や記憶や感情と言ったキーワードを掘り下げようとしているようにぼくには思えた。
切ない話だった。
そもそもぼくも有機物と無機物の境界線のあいまいな部分に興味があった。
「無があるから有がある」
「AIが人間になりたいと思うなんて、人間のうぬぼれだ」
というような言葉が印象に残った。
久しぶりの映画館での映画鑑賞だった。
木曜日は1200円というのもよかった。
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