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あの国葬前からテレビを見るのをぼくはやめた。
もともとテレビをそんなに見てなかったけれど、NHKのドキュメンタリーやドラマなどを選んで見ていた。
しかし、それすら見るのが嫌になった。
それはNHKの忖度し続ける報道姿勢に嫌気がさしたからだ。
以前にも書いたように、他国のことや、過去のことには正論を吐けても、現在の自国のこととなると途端に歯切れが悪くなり、当たり障りのないことを言うだけで、優等生ヅラするからだ。
ぼくはこのNHKの「優等生」的なところが嫌だ。
福祉や子育て、教育、医療や料理や趣味の番組では優しく寄り添うようなアナウンサーたちも、それが政治の時局のこととなると固く口を閉ざす。巨大組織の一員だし、なりたくてなった高給とりのあこがれの職だから当然失いたくない。そうしたら空気を読んで黙するのが優等生なのだ。
極端なことはもちろん、私見も言わず、顔にも出さず、まさに優等生なのだ。
上からの命令には従順、それが優等生なのだ。
自分ひとりが意見を言ってもどうにもならないと合理化するのだ。
だから優等生はつまらない。
あ!この人はきっとぼくと同じようにこれは間違ってると思ってるな・・・というようなことがない。
骨の髄まで優等生なのだ。
あ~つまらない、つまらない。
そう思うようになったら、テレビだけでなくNHKのラジオもつまらなくなった。
当たり障りのないことでは自分のおもいを述べても、自国の政治にかかわることには言及しない。
もしぼくにNHKのアナウンサーや職員に友だちがいたら、きっと彼や彼女に実際のところどう思ってるのか問うてみるだろう。
そんなぼくだったけれど、久しぶりに今朝、日曜美術館を見た。建築家安藤忠雄の特集だった。彼の公共建築が好きか嫌いかは別にして興味深い内容だった。
テレビを見ないでいることは、慣れればなんともない。テレビだけから情報を得ようとしなければ苦でもない。
最近ではチューナーの無い液晶テレビ(?)も売られているという。
テレビをもたないという選択肢をぼくらはそろそろ持ってもいいのかもしれないね。
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