■□
写真集専門店に入り一通り店内の蔵書をチェックした後、ぼくは1冊の写真集を手に取った。そしてページを繰りながら、どんどんその写真に惹かれていった。
「この写真、どれもとても好きだ!」とぼくは心の中で叫んだ。
買おうか買うまいか悩んだけど、一期一会、この機会を逃したらいけないと思い購入した。
それがこの写真集。
作者は既に他界している。
オランダの詩人であり、画家でもあるジェラルド・ペトリュス・フィエレが撮った写真集だ。
モノクローム。
リコーのオートハーフでも撮ってたみたいだ。
彼は自分の写真に名前をサインし、2種類のスタンプも押したりしている。
これはオレ様が切り取った時間と空間、人、モノ、写真だぞ!って宣言してるみたいにも見える。
なぜ好きかなんて説明するのはナンセンスだ。
好きだから好き。それでいいとぼくは思う。
頭でっかちになる必要などない。かえって白けるだけだ。
とにかくぼくの波長と一致してて次のページの写真を見るのが楽しかった。
今も手元に置いて時折見てる。
珍しくぼくにしては良い買い物をした。
0 件のコメント:
コメントを投稿