2021年公開の米映画『NOMADLAND』をもう何度も繰り返し観てる。
人生の終わりをどうしていくのか。
孤独とどう向き合っていくのか。
そんなことを観るたびに考えさせられる映画だ。
「nomad」とは「遊牧民」のこと。
車中泊をし、季節労働につきながら、国内を移動して暮らしている主に年配の人たちの話だ。
荒涼とした砂漠地帯や荒原のある大陸なので、どこへ行ってもせせこましい日本とはそもそも違うのだけれど、人生とどう向き合っていくのか、その最後をどう迎えるのか問われる映画だ。
たとえ最後は孤独死となっても、あるいは、だれにも看取られず行倒れになったとしても、まぁまぁ自分の人生はそれなりに楽しかったと思えるように生きたいものだ。
主人公ファーンを演じるフランシス・マクドーマンド(映画ファーゴの保安官役で異彩を放っていた)がまるでドキュメンタリー映画の登場人物のように演じているのも素晴らしかったけれど、癌転移で余命7カ月と宣告されてる年配女性スワンキーが特にぼくの印象に残ったのだった。
あとでスワンキーを演じたのは俳優でなくスワンキーと言う名の一般人女性で10年以上のノマド生活者と知ったのだけどね。
よく言う『老後の安心』って何だろうね。
老いてたって、若くったって、自分の好きなように『〇後』なんて考えは捨てて生涯現役でつっぱしって生きていけばいいようにぼくは思ったりするのだけどね。
0 件のコメント:
コメントを投稿