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Facebookでたまたま見つけてしまった。
高校時代のクラスメイトだった女友だち。
一足先に大学生になった彼女の下宿に行って、明け方までどう生きるかを真剣に語り合ったこともあった。
その当時のぼくのとても大切な友人だった。
年月は流れていった。
彼女は結婚し、遠くの島へ行くことになった。
子どもにも恵まれ、病弱だった彼女はたくましいお母さんにかわっていった。受話器を通してそんな彼女の変化をぼくははっきりと感じることができたのだった。
たしかその電話が最後だったと思う。
その時からまた数十年経った今夜、ぼくは偶然彼女の笑顔をスマホの中で見つけたのだ。友だちに囲まれて楽しそうな集合写真だった。
優しいタッチのイラストを彼女は今も描き続けていて、個展やグループ展をやっているのだった。
なぜだかぼく自身にもわからないのだけれど、彼女に友だち申請したり、メッセージを送ったりできなかった。
最後に受話器をおいて止まったままの時間をそのままにしておきたかったのかもしれないし、あの頃からちっとも成長してないぼくを知られたくなかったのかもしれない。
いずれにせよ、懐かしくもあり、ほろ酸っぱく、ちょっと切ない、一方的な再会だった。
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そうそう、今日、4月個展の搬出が無事終わった。内田さん、大阪からやってきてトンボ帰り。
お疲れ様でした〜。
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