2023年9月3日日曜日

【20230903:日】+++『納得いかない』グレーゾーン+++

 




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軽トラの車検予約日だった。

お店が始まる2時間前に持っていく。

そこは自動車関連の商品を販売するチェーン店。

過去2回ここで軽トラの車検を通した。

前車Renault 4 GTLと比べると三分の一の車検代で嬉しい驚きだった。ちなみにルノーは販売店で車検を受けていたから、このチェーン店とは違うのだけどね。

今日は午前中見積もり→車検→夕方納車のはずだった。

ところが見積もりのための30分ほどの検査のあと、担当のメカニックが提示した見積もりは前回車検時と比して3万円強高くなっていた。

ぼくが納得できなかったのは、前回まで何とも言われてなかった荷台のあおりの外側のゴムの不備だった。それを取り付けねば車検が通らないということだった。さらに部品の取り寄せに時間がかかるので今日の車検はできないとも言われた。

一体何のための予約だったんだろう。3ヶ月前に予約していたのに。

ぼくは「納得がいかない。今までゴムのことはここでの車検で一度も指摘されたこともないし、実際車検も通っている。」と言った。

すると「前任者がすでに退職してしまってるので、ゴムが無くても車検を通した理由をきけない。また基準は年々厳しくなってきている。」と担当者はこたえた。

ぼくは「前任者の退職云々はそちらの事情でしょ。とにかく今まで何も言われてなくていきなり8,800円もの部品代と取り付け代2,200円は納得できない」と食い下がった。

食い下がりつつ、頭の中ではここでの車検のキャンセルのことを考えていた。どこで車検をやったらいいのかと。

担当のメカニックが「上司にきいてきます」と言ってしばらく席を離れた。

戻ってくると「部品については今回店の方で持たせてもらうと言うことでどうでしょうか?」とぼくに訊いてきた。つまりこの11,000円は払わずに済むわけだ。(ぼくのお店の営業時間が終わってから再度電話で確認することにした。部品についてはと言っていたので取付代が請求されるのかされないのかを。請求されないと言う返事を電話で受けた。)

正直言って、割り切れない気持ちが残ってるし、今日の車検のためにぼくのお店の準備も全て早目に段取って時間を作ってきたのに、また別の日に改めて納車しなければいけないのも実に迷惑な話だ。

他の見積もり箇所(店側の提案でこちらは必ずしもその通りにしなくてもいいもの)もチェックし、結局30,000円ほど最初の見積額から差し引かれることになった。ぼくはオイル類はエンジンオイル以外も全て提案通り交換してもらうし、必要な箇所はやってもらうことにしている。


もっと本気でユーザーに寄り添うべきだとぼくは思う。値上げと慢性的不景気でぼくらしもじもの暮らしはただでさえ大変なんだから。目先の利益に走り、できるだけユーザーからお金をむしり取ろうとするなら、それは◯ッグモーターと同じ穴の狢だ。

老若男女どのユーザーにも同じように誠実に対応するなら、大きな信頼を獲得するとぼくは思う。少なくともぼくは多少他の修理工場の方が安くても正直なところを選択する。

車のことはわからないから全てお任せというユーザーはきっと必要以上に高い金額を払うことになってるんだと想像する。偶然、点検のために外国人夫婦が来ていて、店員から交換した箇所の金額の説明を受けていたけれど、たどたどしい日本語しか話せない人にふっかけてないか心配になった。

このチェーン店でやる車検はこれが最後になりそうだ。

<追記>

ネットで軽トラ荷台のあおりのゴムについて検索するとYahoo!知恵袋にアンサーがあった。2009年、2018年と古い回答だし、そもそもどういう人が回答してるのかわからないから、参考までに読んだのだが、ゴムは安全基準のものではないので、無くても車検は通ると書かれていた。

結局グレー部分なんだろうと思う。

その工場の担当責任者がオッケーと言えば、グレーは白になるし、逆に担当責任者がノーと言えば、グレーは黒に含まれる。どちらもありな時、敢えて言うなら、利益か融通か、店側かカスタマー側かのどちら側をとるかだ。

今日の件は、店舗側の「車検を通すには必要だ」というスタンスと「同じ店舗で今まで車検が通っていたのに納得できない」というカスタマー側の折衷案・落とし所だったんだろうと思う。ぼく的に割り切れない気持ちが残っているのはこのためだ。

仮に車検の安全基準の見直しとかがあって、202◯年◯月◯日付の広報とかを提示してくれるなら、もちろん納得いくからお金を払って取付けてもらうのだけどね。

世の中にはこうしたグレーゾーンが思いの外あると言うのがぼくの見方なんだけどね。個人的にはグレーはやめてスッキリさせて欲しいな。


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