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瀬戸もの祭も終わった。
土曜日はとても忙しく営業時間が長く感じられた。
日曜日は途中雷雨になったこともあるけれど、昨日とは打って変わり静かないつも通りのVOUSHOになった。
それでも両日とも日替わりでバイトに入ってもらったおかげで楽しい営業時間を過ごすことができた。
祭りの初日、土曜日の営業時間終了後、午後6時半から恒例の花火大会が始まった。
雲一つないまだ薄明るい夕空を背景に花火が打ち上げられていた。
それがぼくにはとても新鮮に思われた。
心が震えていた。
暗い夜空を背景にした花火はどちらかと言えばぼくにはコントラストが強すぎ、鮮やかではあるけれど、逆に毒々しい感じがしていた。
それが明るい夕空背景だとコントラストも彩度も少し落ちてとても清々しく感じられたからだと思う。
この歳にして新たな発見だった。
風も少しあり、花火の残像のような煙の小さな雲がゆっくりと南から北へと流れていくのにも大袈裟だけど人生みたいなものを感じた。
時折ぼくの頬を通り抜ける風も蟲の音も心地よく、秋の到来が近づいてることを体感させてくれた。
これが2023年瀬戸もの祭のぼくの一番の思い出となった。
祭りの中心地から少し離れているので(本当に5分も歩けば雑踏の中なのに)、ぼくのお店の周りはいつも通り静かでまさに別世界だ。
こうしてぼくは一歩もお店を出ることなく祭りは終わり、季節は秋へと加速しはじめたんだよね。
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