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土曜ドラマ「空白を満たしなさい」の迫力に圧倒されてる。俳優の演技も素晴らしいが平野啓一郎原作自体がいいからでもあるだろう。
まだ第三話までしか放映されていないけれど、昨夜放映されたばかりの第三話では話が一気に転換し、物語の強い渦に引きずり込まれていくようだった。話の先が見えないのがいい。サウンドも効果的だ。
俳優陣では復生者(生き返った人間)役の柄本佑、その妻役鈴木杏の演技もとてもいいのだけれどキーパースンである佐伯役の阿部サダヲの鬼気迫る演技が圧巻だ。ぼくは香川照之もきっとこの役を十分こなせると思うけれど、人としての雰囲気が醸し出す説得力という点で阿部サダヲならではの役どころだと思った。
カズオ・イシグロの小説「わたしを離さないで」では、人間に臓器を提供するためだけに生み出されたクローン人間が大前提として存在する社会だったように、「空白を満たしなさい」では死んだ人の一部が復生者として生き返りはじめた世界での出来事として枠組みされている。
両方ともありえない前提だし枠組みではあるけれど、どちらも物語としての説得力があるので引き込まれるのだろう。
今後どういう展開になるかも、またぼくの感想もどうなるかわからないけれど、今のところこのドラマが待ち遠しくてたまらないんだよね。
興味あったら見てみてね。
ぼくはNHKプラスで見てます。
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