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先日マイ・アニバーサリーを迎えた。
よくここまで生きて来られたものだ。
運が良かったと思う。
そんな自分の運の良さを祝って自分にプレゼントしたくなった。
自分で自分にプレゼントって初めてのことかもしれない。
ぼくがチョイスしたのはコレクターズDVD『祭ばやしが聞こえる』。
DVDディスク6枚全26話。
ぼくが思春期から青年期に影響を受けたいくつかのテレビドラマがある。すぐ思い出せるものを列挙してみる。
「タイム・トラベラー」・・・NHK少年ドラマシリーズ。ケン・ソゴル 。
「若い人」・・・NHK銀河小説。高校生くらいの若い頃の松坂恵子主演。ファンレターというものを初めて出し、本人から封書で返事をもらった。
「男たちの旅路」・・・NHK土曜ドラマ。山田太一。鶴田浩二、森田健作、水谷豊、桃井かおり。
「岸辺のアルバム」・・・山田太一。ジャニスイアンの曲。
「夢千代日記」・・・NHKドラマ人間模様。吉永小百合。
「傷だらけの天使」・・・ショーケン、水谷豊 、岸田森、岸田今日子。「前略おふくろ様」・・・ショーケン、坂口良子、室田日出男、川谷拓三、志賀勝、梅宮辰夫。
「北の国から」・・・ぼくにとっては原田美枝子。
そしてこの「祭ばやしが聞こえる」・・・ショーケン、いしだあゆみ、山崎努、室田日出男。
ショーケンが演じた役で一番好きなのはこの「祭ばやしが聞こえる」の競輪選手沖直次郎だった。
ぼくはこのドラマの一部しか見てなかったけれど、どこか憂のある、哀しみをまとったショーケンが強く印象に残っていた。
ドラマのタイトルにもぐっとくるものがある。
祭ばやしが聞こえるのだから人で賑わっているはずなのだけど、だからこそ孤独を感じることってある。
祭の渦中にあるのとは違い、少し離れたところからそれを俯瞰するような、そんな静けさをぼくは感じてぐっとなるのだと思う。
昨年2024年初ソフト化されたばかりだ。
初回放送1977年というからぼくがこのドラマを全ては見ていない理由がうなずける。
高校3年時に2度入院し、手術を受け、受験勉強どころでなく、ぎりぎり卒業だけした年だった。卒業後宅浪することにして受験勉強していた時だったからだ。
今思えば、ぼくの人生で最初の大きな挫折感を味わった時でもあった。
それとこのドラマがシンクロしたのかもしれない。
今では主人公たちよりずっと年上になってしまったぼくが、このドラマを見てどう感じるのか興味あるところだ。
これらの出演者の多くがもう他界されてる。
時代は着実に移ろっていくね。
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