2024年2月12日月曜日

【20230212:月】+++34年ぶりの再会で嬉しかったこと+++

 


■□

K津さんがいきなり一人でぼくのお店にやってきた。

入ってきて、じっとぼくの顔を見つめていた。

どのくらいの時間お互い見つめあっていたのか定かではないが、

ぼくはしばらくして気づいた。

ぼくが新任の県立高校教諭で赴任してから最初の転勤になるまでの6年間主に部活動の顧問としてお世話になった人だった。

K津さんの髪の毛は白くなっていたけれど、現役の頃とほとんど変わってないのがぼくはとても嬉しかった。

「ジュンくん、ぼくはもう80歳で今年81歳になるんだ。」と言って少し照れくさそうに微笑んだ。

「以前も2回ほどジュンくんの店に来ようとやってきたんだよ。結局わからなくて、今日はもう一度チャレンジして今日こそジュンくんに会おうと思ってやってきたんだ。」

「ぼくのお店は目指して来てもたどり着けない人がいるくらいだから」とぼく。

ぼくは懐かしさのあまり、K津さんと強く握手した。そして、彼が今でも元気にいてくれたことが嬉しくて思わず肩を撫でたほどだ。

「生きてるうちに、ジュンくんにあいたくてな。」と冗談のようにK津さんは言ってまた微笑んだ。

ぼくが転勤してから24年。

そして早期退職してからちょうど10年が経ったから、34年ぶりとなる。

以前大病をされたとは思えないほどはつらつとしていた。

現役時代、正直ってすごく親しくしていたとは言えないかもしれないけれど、お互いに部活動指導でそれぞれの存在を意識していた気がする。

学校と言う組織を離れ、今一人の人間として再び接することができたこと、そしてこうして生きていてくれたことが本当に嬉しかった。

また会います!




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