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昨年の5月から3度目の入院、そして退院。
1度目は施設での転倒による大腿骨骨折のための手術での入院。2度目は今年3月に腰椎骨折で入院。そして退院から1ヶ月後の5月5日、この日は偶然にも母の94歳の誕生日なのだけど、誤嚥性肺炎のため入院したのだった。
この1年で3回の入退院となった。
入院ごとに母は痩せていき、認知症もしだいにその深度を増していった感じがする。母の記憶の中の世界と現実世界の区別がより曖昧となり、時間軸も現在と過去が入り乱れている。母と病院で話すとそんな感じだ。母の手や腕をみると、おそろしいほど痩せ細ってしまっている。骨と皮、そして植物の細かな根のような血管がくっきりと浮き出ていて、痛々しい。
母の血管はすごく細く、毎回看護師泣かせだが、実際のところ、一番痛い思いをしているのは母だ。血管の細さだけでなく、血管自体も脆くなっているので、すぐに点滴がはずれ、漏れ出した点滴の痕で母の手の甲や腕はいたるところ黒く変色してしまっている。
今回の入院では折れたままの腰の痛みと誤嚥性肺炎による高熱と食欲不振と点滴の痛みで本当にかわいそうな状態だった。
それでも抗生物質のおかげで炎症や熱も収まり、おしゃべり好きな母に少しどってきたことだけが救いだったと言える。
今現在、一番の心配事は食欲が戻らないことだ。
あれだけ甘いお菓子や果物が好きで、施設の面会時に差し入れしたものをペロリと平らげていた母なのに今は「食べたくないなぁ」というばかりだからだ。
『老衰』(老衰による死)という言葉をぼくは考えざるを得なくなった。
母はすでに『老衰』という死へのベルトコンベアーに乗っかってしまったのだろうかと。
来年5月に95歳の誕生日を迎えることはかなり厳しい、そんな状態になって来た気がするのだった。
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