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もう40年ほど前になる。
ぼくが結婚すると知って高校時代の友人が二人でぼくにポスターを結婚祝いとしてプレゼントしてくれた。
記憶は定かでないけれど、好きなポスターを選ぶように言われた気がする。
ぼくは東急ハンズ・アネックスで選んだ・・・と思う。
それは、ロン・ボルトという画家が描いた海岸沿いの道路から見た景色だった。
想像するに道路脇に一時停車したとき、車窓から見た一瞬の情景のようにぼくには思えた。
殺風景な何もない景色だけれど、ぼくは気に入っていた。
それは1982年の5月にGALLERY1667という画廊で開催された彼の個展のポスターだった。
何十年もリビングに飾っていた。
直射日光が当たっていたこともあって、随分と変色、退色してしまった。
額も壊れ、今ではぼくの部屋の片隅に壊れた額ごと捨てられるのを待っている感じだ。
新しく額装し再び飾ってみようか・・・とも思っている。ぼくが歳を重ねてきたのと同様に退色、劣化したこの思い出のポスターを。

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